☆ つぶやき☆　
更新日付：2022.04.25

2022年

2020年

2019年

2018年以前

2020年
除夜の鐘を撞かないお寺がでてきている 　新型コロナの感染が拡大してしていて、小田原市内でも除夜の鐘を中止しているお寺が増えている。残念なことではあるが、現状では仕方がないと思われる。 　一年のけじめとして、日本の文化として長く伝えていきたいと思う。 （2020.12.18）
障碍者への対応の違い 　今回、個室での食事会をする必要に迫られて、お食事処を探していた。　ホテルなら車いす対応もしっかりしている思ってインターネットで予約しようとした。個室は座敷で畳があるため、車椅子は畳を痛めると断られた。何とかして、利用できないかと交渉してみたが車椅子のやはり車椅子が畳を傷めることと、階段が2段あり難しいとの回答であった。よく考えてみるとホテル側の考えは当然であると理解できる。受付担当では判断が難しいが、上司が対応すれば違った扱いになったのではないかと思った。現在では、都会を中心に車いすに対する対応がよくなっているし、認知度があがってきて、外出する人も増えたことにより、支援する人も多くなってきている。 　地元でお食事処を探しなおして、今度は直接その店に行ってお願いしてみた。車椅子での個室をお願いすると、直接その部屋に案内してくれていろいろ話し合った結果、座敷に車椅子を敷物を置いて対応することを許してもらえた。障碍者への理解があると思って、名刺を頂いいてみると店長だった。私は肩書があり、肩書で仕事をする人を信頼することはできない。しかし、最近は、人をみかけで判断できることは難しくなっている。まだまだ、人を見る目が育っていない未熟な自分がいた。 （2020.12.05）
独善的な行動が目立つ 　新型コロナの影響で自粛をしている間に、手持ちの本を読み読書感想をまとめていた。その殆どが私の考え方と同じことが多くあり、私の考え方に自信を持っていた。自分に納得がいく内容が、 多かったのでいろいろな知識が増えて傲慢になってしまったように思われる。親類には余計なお世話の世間話をしたり、読書会では自分の考え方を中心に押し通して、流れを自分の思うようにしようとしている。相手の気持ちを思いやるふりをして、意見を忖度しているようにも思えてきている。 　最近は、どうも自分の傲慢を他人に示してもそれを感じる気持ちの余裕もなくなってきている。以前から、「小さな親切、大きなお世話」と自戒を込めて行動に反映しているつもりでいたが、まだまだ未熟な人間のようだ。 （2020.11.04）
孤独と孤立の違い 　新型コロナの影響で世間は、自粛を続けている。時間に余裕ができた人は、孤独になって自分を見直すために読書に向かった人が多くいたように感じている。指月堂古書店への注文が増えたのがそれを示しているように思う。自粛に耐えられない人々は、自粛規制がなくなると人々は街に出、人々との出会いに狂喜している。人間は、基本fr期には一人では生きられずに、群れを好む。人間の本能であるがそれを大人になってもコントロールできなくなっているのではないだろうか。人間が恐れるのは、孤独ではなく孤立であることを少し知ってもいいのではないか。 （2020.10.15）
老いてなお生きる 　毎日、毎日老いていく現実を自覚することが多くなってきている。物忘れ、体力の衰えを感じているが、今のところは自分や家族が困る範囲内で、他人を巻き込んだ問題はおきていない。 　認知症は少しはあるのかもしれないが、年齢相応の頭と体だと思っていて、当然老いを素直に受け入れ生活しているつもりである。 　最近、私と同年配の人々が亡くなった報道を聞くと自分の順番が近づいている気がしている。 （2020.09.22）
新しい禅道場の完成 　村上老師の理想としていた禅道場が静岡県の山奥に完成したとの連絡を受けた。日本にもまだこのような山奥で、次世代の禅僧を育ていることを目標にしている禅僧がいることは、日本もまだまだ捨てたものではないと嬉しくなった。確かに俗世間で活躍しているお坊さんはいるが、このような、禅僧も禅を発展には必要であると考えている。 （2020.08.28）
家族に対しては甘えがでてしまう 　新型コロナウイルスにより、日本中が自粛規制の中で家庭で過ごす時間が多くなる。家庭内でも言葉によるトラブルが増えている。他人なら、「人それぞれだ。そういう人もいる」で距離を置いて相手にしない。しかし、家庭内で家族と毎日過ごしていると、言葉の行き違いを多くなりつい怒りがでてくる。 　カウンセリングでも言っているようには、家族といのは何なのだろう。どうしても甘えが出てきて自分を考えを通そうとするが、ちょっとそういう人がいると考えると、距離を置けばいいのだが家族に対する甘えがでてくるのだ。家族を持つということは、人間として自然の行動であるが重い責任と覚悟がいるのだろう。 （2020.05.06）
現状で何が自分にできるのか　 　東日本大震災の時、接心道場で接心を実施しているあるお寺があった。周辺が大災害に見舞われていつ現状があるが、指導者は接心を中断して支援に向かうべきなのか・・・と悩んでいた。 　これは、伝聞なので真意は定かではないが禅宗の修行僧としてどうすればいいのだろうか。世間一般の人々の道徳感、善悪、人間としてなどという考え方ではなにも解決にならないのではないだろうか。多くの人は、自分では実施できないのに持論を展開するが、人間だから当然の行動だと考える。 　私はどうしているのだろうかというと、ほぼ毎日読経、坐禅会に参加しているのを新型コロナウイルスの影響として今日まで約一か月中止している。自宅で坐禅だけでも行う意識があったのだが、やはり自分を甘やかすためできていない。その代わり、作務を朝食前につづけている。坐禅にだけ執着していままで生きてきたが、今回を機会に生き方を変えている。 　新型コロナウイルスの影響で社会が自粛、人助けをしている中で自分は何一つできていない。何もできないでいる自分はどうするかわからないが、私のできることは自分の今までの生き方の延長で日常生活を送ることだだけだ。自分ではっきりわかることは、新型コロナウイルスの流行が始まる前と後とで、私の日常生活は何も変わっていないことである。生き方も何も変わっていない。 （2020.04.30）
自然界はなにも変わらない 　玄関の隣にある木の選定を数ヶ月していませんでした。伸び放題でしたがなにもしませんでした。娘が見かねて選定を始めましたので、高い所は私が思い切ってやりすぎと思うくらいに短く切りました。 　時期は春が来て草花が成長してあたらしい芽を出してきて、先日選定した木は早速まぶしいほどに新緑の葉が出てきました。動植物は、時期を知っていて人間の思惑など関係なく自然の営みを続けていることを感じました。 　人間は考える脳がある分なにごとも人間の思惑だけで自然界の営みを評価しているだけであることを知る必要があると思います。 （2020.04.26）
「おせっかい」は時代によって評価が違うのか 　「おせっかい」は時代によって評価が違うのか 私は、自己中であり「ひとのために、利他」をしたことがない。だから人からは、気の利かない人と言われるが人から頼まれたときはふつうは拒否しない。「ひとのために」という善行は世間では当然良いと評価され常識である。私は時々この常識に疑問を感じているが、これを実践している人々に出会うとすばらしいことだとは思う。しかし、老子の言葉を読むと人間がそのような大人に成長することは難しいと感じることになる。 　これは、万人が言っているように、人間としては当然のことで「ひとのために」が善行だと信じているからこれを否定されると当人は怒りを覚えるのだろう。老子は見返りを求めない善行の人になるには、凡人には大変難しいことだということを知っていたのだろうかと。 --------------------------------------------------------------------------- 「老子流　欲しがらない　練習」　植西あきら著　　 ★決して見返りを求めない 　・人への善行は、 　　見返りを期待してはいけません。 　　見返りを期待する善行は、 　　いやしい行為となります。 P41　「余計なお節介」「ありがた迷惑」は、人に嫌われる原因のひとつである。・・・ 　ありがた迷惑なことをする人は、親切心から相手に、いいことをしてあげているように見えて、実際には「見返り」を期待している場合が多いように思います。ここまでしてあげているのだから、「見返りとして、これらのこちらの頼み事を聞いてほしい」「自分の評判を高めてほしい」、あるいは「金銭的な見返りを欲しい」などなど、そんな下心が隠れているのです。 　このように「裏のある親切心」だから、相手には「迷惑」に感じ取られてしまうのです。 　老子は、「善行を施したとしても、いっさい見返りを期待してはいけません」と教えています。 何の見返りも求めない、100%善意からの施しでなければならない、と言うのです。損得勘定を働かせた親切心は、相手にイヤな思いを与え、反感を持たれる結果となりやすいからなのです。 --------------------------------------------------------------------------------- (2020.03.04) ---------------------------------------------------------------- 「老子流　欲しがらない　練習」　植西あきら著　　 ★決して見返りを求めない 　・人への善行は、 　　見返りを期待してはいけません。 　　見返りを期待する善行は、 　　いやしい行為となります。 P41　「余計なお節介」「ありがた迷惑」は、人に嫌われる原因のひとつである。 ・・・ 　ありがた迷惑なことをする人は、親切心から相手に、いいことをしてあげているように 見えて、実際には「見返り」を期待している場合が多いように思います。 　ここまでしてあげているのだから、「見返りとして、これらのこちらの頼み事を聞いてほしい」「自分の評判を高めてほしい」、あるいは「金銭的な見返りを欲しい」などなど、そんな下心が隠れているのです。 　このように「裏のある親切心」だから、相手には「迷惑」に感じ取られてしまうのです。 　老子は、「善行を施したとしても、いっさい見返りを期待してはいけません」と教えています。 何の見返りも求めない、100%善意からの施しでなければならない、と言うのです。損得勘定を働かせた親切心は、相手にイヤな思いを与え、反感を持たれる結果となりやすいからなのです。 ---------------------------------------------------------------------------------
森田療法の現在を学ぶ 　あるサークルの森田療法の勉強会に参加してきた。新聞広告を見てきた人が4人いた。私ともう一人の人は、カウンセリングに関心があり、その延長で森田療法の勉強をしたいとの思いだった。初心者向けに、森田療法の基本的な説明とサークルのPRがあった。会費が払えないので会員にはならなかった。 　事前にすこし、本を読んでいたので基本は理解で来たが、当初と現状ではかなり変わってきているという説明に納得した。優秀な人がでると？その人の考え方で森田療法の内容も変化してきている、いろいろな考え方に分かれていることを知って、進化してしているというより現代にあった内容に変更していかざるを得なかったらしい、世の中に受け入れられ認められるために。 　森田療法の歴史を少し解説してもらいなるほど、現代人には受け入れが難しい治療もわかってきたが、結局現代の精神医学、心理学との違いがあまりわからなかった。根本では、みな同じことを言っているのではないだろうか、言葉の違いだけなのだと感じた。 　本当に悩みを抱えている人の話が始まると、森田療法を学んで自分の悩みを少しでもなくしたい気持ちの人には、スタッフは話をよく聞いてアドバイスしているのを聞くと、救いを求めてくる人が現実にいて、多少でも救われている気持ちを感じると、この森田療法も現実に生き続けているように思われた。 　私自身は、人のためにという行動はできないで自己中だけれどこのような環境でも少しでも人のためにと活動をしているスタッフには尊敬したい。 （2020.02.23）
ほんとうに「なんにもならなかった」坐禅 　初めて、入院、手術をした経験からいままでの道楽三昧の生き方が自分にとって何にもならなかったこと知った。一人で静かに入院生活できると信じていたが、入院中読書三昧のつもりがテレビを見る時間が多くなった。昔の禅僧は山奥に一人住んで修業を続けていた。現代でも私の知る範囲では、宗派に強くかかわっている僧侶の人々は社会的に必要な人々はいる。しかし、例外的にその環境に馴染まない自分の目指す仏教の世界を求めて、山奥や世間の中にいてもそのながれに流されない修業を続ける禅僧もいると考えている。 (2020.02.14)
坐禅とは 　沢木興道老師が九州で大学生に坐禅を指導していた時に、大学生が「坐禅をして何かなりますか」と質問された。その時老師の答えは、「なんにもならない」と答えたと聞いたことがある。古希を過ぎた私にとって、坐禅が何かになったかと自分に問うても、「なんにもならない」と答えるしかない。現実に「なんにもなっていない」を実感している。 (2020.01.01)

2019年

入院について 　今月初めに、病気と診断されて検査を行った。病気診断を受けて手術になったときに、「身体が叫んでいる」と素直に受け取って入院することにした。自然のことを「あるがまま」を受け取っていた自分が不思議だった。手術の日に向けて「エンディング・ノート」を更新して家族に手渡したが、何の反応もなかった。会話では、「死」について日々話題にしているが、自分の事や親のことを考えることを忘れていつも自分達とは無関係な他人の事を話していることに気づかない。 (2019.10.27)

人間の食欲は恐ろしい 　スーパーに買い物に行くといろいろな食べ物が販売されている。人間生きていくための食は必要な量だけ十分であると考えるが、「足ることを知る」人々が少なくなっているように感じている。日本でも貧富の差が激しくなって、日々の食にも事欠く人も大勢いるし、犯罪を起こす人も増えている。バブル期に生まれ育ってきた人々が裕福な生活レベルを落とすのには凡人には大変難しいと考えている。当時の生活レベルを維持するには大変な努力と考え方を変えることが大切だと思う。 (201910.16)

世界の危機や日本の危機より自分の身体の痛み 2019年の19号台風は、関東甲信、北日本に甚大な災害を出して連日テレビで報道されていた。 その災害の映像を見ると悲惨で直視できないが、知り合いの人の災害情報を聞いて驚いた。 自宅の１家屋の一階が水没してしまったのを聞くと、私の家の物置のスレートが一枚風で隣の家の庭に飛んでいった。私の入院が2週間後になり、身体痛みを少しずつ体力が衰えていくのを心配していた。 　世間の危機より、自分の環境の心配が優先する。凡人の私としては当然のことで、他人のことを心配する余裕がない。世間ではよく他人のために行動することが良いことで、自己犠牲をしても他人のためにする事が良いことで、正義であると叫ぶ。 　私はそんな立派なことができないので、世間の危機より自分の体調が一番気になる現実がある。人の恩というものは、まだまだ日本人の心の中にあるようでこの危機において恩返しが損得なしに行われている現実をみるとそう感じる。私は、自己中でそんなことはできない境涯だが知人や親類の人々の行動を見聞きすると感心してしまう。 (2019.10.16)

お茶 　念願のお茶を正式に学ぶことにして、長い間求め続けていたかいがあってお茶の先生と縁があり入門できた。ただ、抹茶が好きで自分で飲みたいのと、利休のわび、さびについても考えてみたいと思っている。考えた以上にすばらしい先生に巡り会って、わたしの個人的な考え方を受け入れてくれて、割稽古から基本を教えてくれた。半年たった今日は、正式な部屋で同僚に対して、直接指導していただきながらお茶を立てた。いままで、なんでも恥をかかないように実行することを避けてきたが、今は恥をかくことも考えなく行うことができるようになっていた。自分の目的に向かって、他人を気にすることなく行動できるようになってきたが、この年になってやっとそのような心境になった。 それにしても、長年思いを抱いて諦めないと出会うことできることを経験していると｛求めよさらば開かれん｝の言葉が私にっとって現実のことがつづいている。 (2019.09.28)

お経の旅 　今年のお盆は、実の姉も新盆でもあり親戚の供養のために、読経の旅になった。親戚のそれぞれ家で回向を行い続けた。昨年からのボイストレーニングの成果があったのだろうか、どの家でもいい声をしていたとほめられた。自分ではまだまだ声がでないような気がしていたが、他の人が聞くとすこしは声がでているようだ。 (2019.08.30)

スマホデビューで思うこと 　現在の携帯電話（ガラケイ）がサポート中止になりそうなので、しかたなしにスマホに交換した。操作はまったくできず指導してもらうことにした。パソコンの世界とスマホの世界をまったく理解でいず、知っているつもりになっていた。指導していただいた女性にも知ったかぶりして失礼なことを言ってしまったようだ。知り合いにはそれでは当然女性には嫌われれると言われた。　 　自分が知らない世界を知ったかふりして質問攻めにして担当女性のプライド？を傷つけてしまっている高齢者に対してやさしくできるはずがない。本音と建て前の態度が顔と態度に表れていることが分かってしまうのを知らないふりして、素直に教えてもらえるように態度を切り替える必要があるようだ。そして、パソコンの世界とこれから本格的にはじまるスマホの世界とは根本的に違っていて、今の若者が大人になっている頃にはスマホは想像以上の機能が取り込まれて、人間はこれを利用するというより使われてしまうだろう。 　知識が茶碗に溢れるほど知識のある人は、人の話を素直に聞けないことが多いと言われている。自己主張が強く、人の話を聞きたいというよりも自分の話をしたい欲求がつよいと思われる。現代のスマホからのありあまる情報が流れ出て、利用者はそれを信用してその通りに行動することが多くなってくるから、自分の考え方や行動ができなくなってしまうような気がする。やはり、茶碗を空っぽにして人の話を聞くことは難しいだろう。 (2019.08.06)

尺八と琴の演奏会に参加して 　ここ数年間、神奈川県支部定期演奏会　日本尺八連盟　に今回も参加しました。 私は、尺八と琴の音が好きなだけで琴だけで参加しています。尺八や琴に対する知識はまったくありませんが、演奏会の雰囲気がすきで小田原からさんかしているのですが、毎年私が変わったのか演奏者の方々の腕が向上したのか、今回は特に聴き応えがありました。 　現代では、日本文化を代表する邦楽という分野の伝統を永く続けていくことをのぞんでいます。それには、尺八や琴への若者世代がもっと興味をもって邦楽を知って欲しいと思いましたので、 ”ぽんぽこりん”という尺八と琴による演奏をきいてもらいたいと思います。この曲を聴いて邦楽に興味を持ってもらえると幸いです (2019.08.06)

「幸せな親子であるために」～あるがままの自分を受け入れて～講師　北村年子先生 　子育ての話だと思って参加してきました。参加者は、現役の子育てをしている父親母親が多数参加していまし、孫のいる高齢者も少しいました。わたしが感じていた、子育ての話より、親が子育てをする心構えの内容でした。小学生3年以下子供は、いじめの話もあるので対象になるこどもは保育場所に行ってもらうように指導していました。いじめをしている子供がいじめる原因を話していましたが、動物脳に関する話はなかったのです。人間脳に関する話が中心で、参加者以外の子育て中の夫婦に聞いてもらいたかったです。ただ、お茶碗に溢れんばかりの知識を持っている夫婦（とくに母親）が話を実践していくのにはかなり難しいことで、知識先行の正論？で行動するからだと思います。 　「道親」という言葉には興味がありました。サザエさんで母親のサザエさんが子育てをしていないで、周囲の人々にその環境で育てられていたことで昔はそのことがおこなわれる「お節介」という行動が見られた。おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、従兄弟、近所のおじさん、おばさん・・・などが「道親」なのだと。現代は、自分の子供のしつけでも問題になるのに、まして他人の子供に簡単に声などかけられない。私は自分の子育てをしていないので他人の親の批判はできない。 　今回の講演の先生は、「坊さんはいい話をするが、だからいいお話と同時に懺悔（ ざんげ）の話が伴わなければ、どうせウソですよ。」ではなく自分の話も含んで話していたとかんじたので信頼できたし、涙がでてきた.。 (2019.06.24)

さかわクリーンに参加して 　酒匂側河口の海岸の清掃行事に参加した。29回を迎えた清掃で今回は多くの高齢者、お母さんと子供たちとが参加していた。直前に同じ場所をNPO関係者が清掃をしていたそうで昨年よりはゴミが少ないように感じたが、風が強くてゴミ袋が飛びそうになっていた。 　禅宗では特に清掃を重要視していて、修行の一環として位置づけている。早朝の巡礼街道をボランティアの方々が清掃しているのをよく見かける。何の益もない清掃作業を続けているということは人間として立派な人々です。 　ところが、最近の若い人々で自動販売機やコンビニに私物のゴミ捨てる人が増えてきていた。その人々は普通見かける人々で悪びれた風もなく、当然のこととしているが悪いことをしている確信犯でもある。私も勇気もなく注意もしない。車いすの駐車スペースに駐車する確信犯もいる。いつか、自分が障害者になりこの駐車スペースがないと大声で他人を非難するのだろう。「そういう人間なんだ」とつぶやくしかできない私だが。 　しかし、他人の行動を批判する自分を振り返ると同じような過ちを犯しているだろうから自分を見つめ直す必要がある。 (2019.06.23)

問わず語り 　「人が問わないのに、自分から語り出すこと」・「語りて益なき言は黙して、此の経を念ずべし」の言葉がある。 　家族、世間に対しても自己主張が強くなるらしい。この言葉を日々思い返して生活しているつもりでもついつい自分の考え方を話してしまう。若い人には嫌がられることを承知しているが、自分の生き方はいまさら変えられないし嫌がられても世間の常識にはついていけないところがある。 (2019.06.07)

雑草のように強く生きていきたいのだが  迷える者の禅修行　ドイツ人住職が見た日本仏教　　ネルケ無方　新潮新書 P204　ドイツ語に「雑草は絶えることがない」という諺があります。花や野菜は大事に大事に育てなければ、大きくなりません。一方、雑草をいくらむしっても、またすぐ生えてきます。人間中心の立場から見れば、雑草の存在は迷惑ですが、その生命力に私は感心せざるをえません。草に見習って、何の役にも立たない、誰にも利用されない、自分の命をただ生きていきたいと思います。 ★「何の役にも立たない、誰にも利用されない・・・」それでも、生きていきたいと思うことは勇気がいることだ。 (2019.05.24)

さかわクリーンに参加して 　酒匂側河口の海岸の清掃行事に参加した。29回を迎えた清掃で今回は多くの高齢者、お母 さんと子供たちとが参加していた。直前に同じ場所をNPO関係者が清掃をしていたそうで昨年よりはゴミが少ないように感じたが、風が強くてゴミ袋が飛びそうになっていた。禅宗では特に清掃を重要視していて、修行の一環として位置づけている。早朝の巡礼街道をボランティアの方々が清掃しているのをよく見かける。何の益もない清掃作業を続けているということは人間として立派な人々です。 　ところが、最近の若い人々で自動販売機やコンビニに私物のゴミ捨てる人が増えてきていた。その人々は普通見かける人々で悪びれた風もなく、当然のこととしているが悪いことをしている確信犯でもある。私も勇気もなく注意もしない。車いすの駐車スペースに駐車する確信犯もいる。いつか、自分が障害者になりこの駐車スペースがないと大声で他人を非難するのだろう。「そういう人間なんだ」とつぶやくしかできない私だが。 　しかし、他人の行動を批判する自分を振り返ると同じような過ちを犯しているだろうから自分を見つめ直す必要がある。 (2019.05.12)

＜ある禅僧のことば＞ P109　坐禅というものはいくらやっても何にもならないけれど、しかし、やればやるほど、あらゆるものごとが他人ではないということだけは、だんだんはっきりしてくるとおもう。 P112　たとえばふつう坊さんの話は「いいお話」ばかりが多すぎる。ところがそういういいお話ばかりということは、どうせ間違いだ。自分にあてはめてみれば、そんないいお話ばかりである筈はない。そのいいお話がなかなか実現できないんだという。自分がそこになければならないと思う。だからいいお話と同時に懺悔（ざんげ）の話が伴わなければ、どうせウソです. ★澤木興道老師の「坐禅しても、なんにもならない」と大学の学生に話したの同じような考え方を内山興正老師も持っていた。師弟関係だから当然のことだと思う。 　私は、「ただ坐る」を目指して古希を過ぎましたが現実にはなんにもなっていませんが、それでいいと思っている。 　ただ、「いい話」を本を読んだり、一般に講演を聞いたりするとその人を盲目的？な尊敬してしまうことがあるが、私は人間は性悪説があると考えていますので、いい話をした人が自分が実現できていないことを自覚していないと思ってしまい、私の傲慢さがでてきてしまう今日この頃である。他人を批判する前に私自身が懺悔することが多すぎることを知ってしまい、そんな「いい話」は釈迦のような覚りに達したような人でなければ実践できないのだろう。 (2019.0511)

食欲とは 　人間には生命を維持するための最低3つの欲があると言われている。生きるための食は重要であるが、何を食べるかは人それぞれである。古希を過ぎたのに食欲は衰えることもなく、自分の分を最初に持鉢に盛るのだが、年相応に量を考えているつもりである. 器になくなるとまだ共通の皿に残っている子供の分をほしがったり、こどものおかずがうらやましくなる。基本的の食は、自分の体を維持して生きていくための最低の量で足りるのである。 　しかし、これを実施していくのは凡人には至難のわざである。あらためてそれが実感できるし、どうしてもこれを我慢できないので体力を維持するためにといいわけをしながら毎日の食事で子供と気持ちの上で争うことになる。 (2019.05.05)

「五千起去」 P61　「五千起去」・・・釈尊の前から突然退出した、五千人の弟子たち・・・また釈尊が、十如是を説くに先立ち、「唯、仏と仏のみ（唯仏与仏）諸法の実相を究め尽くしている」と語られるのは、真理（真実）のみが真理を知るということでしょう。いわば“知る人のみぞ知る”で、真理をさとらない人には理解できない世界です。 P62　法華経にかぎりません。自分の仕事でも学門でも、すべて、先輩の歩んだり学んだりしたあとをたずね、昔の人たちが求めていたものを常に求め続けるなら、私たちの人生もまた、新しく想像できるでしょう。 ★釈迦の説教でさえ考え方が違うと弟子達が退席して説法を聞くことを拒否したという。凡人でも、考え方が違う人に物事を説明することは困難であることを知る必要がある。だから無視されても、退席されても釈迦でもそうなのだから求め続ければいいのだ. 私は、いままで自己主張をすることが多少あったが、自分の考え方を発言すること他人に対しては相手に益あるかどうか考えことにしている。益がないときには経を読むの教え守るように心がけてきた。基本的な考え方が違う人たちに自分の考え方を説明しても貴重な時間を失うことになる。釈迦もできないことをやろうとしていた自分の奢りに気づいたことで、少しずつ益ないことへの対処をできるようにしてきたいと思う。 (2019.05.03)

昔の中国の修行僧は、正師を求めて旅を続けたとの話  　徒歩で国中を回り、立派な禅僧がいると噂を聞くとの訪ねていき自分の正師を求めたという。坐禅を一人ですることは独善的になり誤った道に向かうといわれている。私は今の時代でできることは、少しでも生きている人の話を直接会って聞き自分を知ることにしている。古希を過ぎてからは時間との競争ということもあり、今まで縁があった信頼できる人の紹介でいろいろな人との出会いを続けている。結果としては少しずつ世界が広がっている。 (2019.05.02)

毎日生きていることが奇跡なのだ  　この世の中は生きているだけでも奇跡なのだ 　・朝目ざめる 　・車の運転ができる 　・朝食が美味しく食べられる 　・仕事ができる 　・・・・・ こう考えるだけでも、寝るときに一日の終わりまで無事に終わったことが奇跡である。 家族も一日に無事に終わった。でも,世の中はいろいろなトラブルがきこえてくるのだが。 (2019.04.20)

森鴎外の「寒山拾得」の朗読を改めて聞いて  　全体世の中の人の、道とか宗教とかいうものに対するものに対する態度に三通りある。 ●自分の職業に気を取られて、ただ営々役々えきえきと年月を送っている人は、道というものを顧みない。これは読書人でも同じことである。もちろん書を読んで深く考えたら、道に到達せずにはいられまい。しかしそうまで考えないでも、日々の務めだけは弁じて行かれよう。これは全く無頓着な人である。 ●つぎに着意して道を求める人がある。専念に道を求めて、万事をなげうつこともあれば、日々の務めは怠らずに、たえず道に志していることもある。儒学に入っても、道教に入っても、仏法に入ってもキリスト教に入っても同じことである。こういう人が深くはいり込むと日々の務めがすなわち道そのものになってしまう。つづめて言えばこれは皆道を求める人である。 ● 　この無頓着な人と、道を求める人との中間に、道というものの存在を客観的に認めていて、それに対して全く無頓着だというわけでもなく、さればと言ってみずから進んで道を求めるでもなく、自分をば道に疎遠な人だと諦念あきらめ、別に道に親密な人がいるように思って、それを尊敬する人がある。尊敬はどの種類の人にもあるが、単に同じ対象を尊敬する場合を顧慮して言ってみると、道を求める人なら遅れているものが進んでいるものを尊敬することになり、ここに言う中間人物なら、自分のわからぬもの、会得することの出来ぬものを尊敬することになる。そこに盲目の尊敬が生ずる。盲目の尊敬では、たまたまそれをさし向ける対象が正鵠せいこくを得ていても、なんにもならぬのである ★50年も趣味？のレベルで道を求めてきたつもりであった。最近やっと日々の努めが道そのものである気がついたのだがまだまだ中途半端で道ははるかに遠い。幸いにも、現在の私の周囲の人々には「道をもとめている」がいる、見えないサンガの中にいることが自覚できる。一人じゃないことも。 (2019.04.05)

経験至上主義の愚かさ？ 　「禅入門」佐橋老師著の本を読んだ時のことを思い出した。私は会社生活では友人はできなかった が、リタイア後に禅の知り合いが増えて私を理解してくれていた。だいぶ以前は、禅や仏教の書籍を 読むことを止め、頭で考えてしまうことを極力避けたいとの思いがありました。最近、友人の勧めも あり禅に関する本を読むようになった。ここ数日、友人から数冊の本を借りたがどの本も重要と思う ところに線が引かれていて十分に読み込んでいた。「理論とは経験を父として生まれたものであり、経験は理論を母として、さらにみがかれるべきものであるという、単純なこの原理をしらない」の文 章があり、私は、禅の知識を議論している人々を見ると避けていたが、この本をあらためて読んで経 験至上主義に陥っていたことを知った。仏教の理論も中途半端のまま整然と理論を述べている人々を 見るとうらやましいと嫉妬し、坐禅もまともにしていない口だけの人々だと思いこんでしまっていた 。だから、直接その人の人格を否定するまでになってしまっていた。今からでも遅くはないから、少 しでも皆に近づけるように理論も身につけたいと考えている。いまからでも、遅くはない。 (2019.03.15)

最近になり傲慢が心の中に生まれてきている 　有名人の講演、立派な人が書いた書籍、社会的な立場の人の話す内容に不信感を持つようになってしまった。そこに自分の考えをいれると、世間的には受け入れが難しいことになりその場の雰囲気を壊すようになる。人それぞれの考え方があるというが、仏教的には受け入れられない事柄もあるが黙っていることで場が円満になる。 　他の人からは、傲慢になっていると指摘をうけると事実だから納得できるが、人とのコミニュケーションが重要だと言って異質なものを排除している現実がある。やはり、心許せる友が必要であり自分の居場所を探すことは大切だ。中国の昔の禅僧は、自分の師を求めて雲水になって旅をつづけた道心を見習いたい。 (2019.02.03)

隣の芝生がよく見えるのは、錯覚なのだ 　自分の道楽三昧の生き方をしてきて、古希を過ぎるて自分の家族を振り返ってみる。他人の家族を見ると、うらやましい家族だと、事件に巻き込まれた家族をみると自分でなかったとホットする。 　父親はマイペースの自己中だが、家族は大病もしないそれなりの生活をしている。家族は、水を大切に、生活は質素に、困難にもめげない生き方をしている。私は、自分が一人前ならなければと家族に見向きもしなかった。古希を迎えても一人前にはほど遠くなって生きてきた。ところが、家族は立派に一人前になっていた。道楽三昧も何一つ身についていなかった。この年になって自分のふがいない一生を今後どう生きていったらいいのかと迷いのなかにあった。下記の「仏様のことば・丁度よい」メモが以前から気になっていた。よく考えてみれば、未熟な私にとってはちょうど良いのだ。隣の芝生にあこがれていたのがなんだったのだろう。 (2019.02.04)

日訓カレンダーの今日は 「経験は智慧に昇華しなければ驕りとなることがある」 　長い間で道楽三昧の自分の狭い世界で生きてきてたので、人との交流が少ないの。「聖道門」をに向かって経験を積んできたつもりであったが、「何にもならない」と坐禅を語っていた澤木興道老師の言葉が最近少し納得できていた。いままで経験を重視して来たのでこの日訓は、最近の私は驕りが強くなっていることの経過を𠮟咤激励しているようだ。 　このカレンダーは、「浄土門」を経験したいと考えて念仏の会に参加しているお寺からいだだいものであるが、今後経験が智慧に昇華できるかが課題のようだ.。 (2019.01.20)

師からのことば 　今年の年賀状は、わたしでもなんとか理解できる内容の気がしたが、実践することは古希を迎えた私にも難しいことだ。坐ることはできても「ただ」はできない。「ただ」は人間としてもむずかしい行いである。 (2019.01.04))